SPEECH BALLOON ライフスタイル向上委員会 湘南ライフをもっと愉しむ発見がある! ”湘南スピーチ・バルーン”

SPEECH BALLOON #004 古くて新しい、ロジカルだけど感覚的な
ウッドターニングの魅力

SPECIAL INTERVIEW with
木工作家 遠藤マサヒロさん

木工旋盤を使い、木材を回転させて様々なカタチを削り出していく“ウッドターニング”をご存じですか?“WOOD=木”そして“TURNING=旋回”。硬い木がシュルシュルと音を立て、見る間に形を変えていく様は見ているだけでワクワクします。遠藤さんの工房は海から少し離れた静かな場所にあります。材料はウォールナット、ブラックチェリー、山桜、ナラなど。訪れた工房には、原木や試作品や製材された出番待ちの材料たちがひしめき合い、とても居心地のよい空間です。それらの材料を、愛おしそうに手にする遠藤さんの手仕事に触れてみませんか。

▲無垢の木にはそれぞれ個性があり、そんな特徴を見極めて活かし、ひとつひとつの作品になっていく。

伝統工芸ではない生活工芸との出逢いが
モノ造りのきっかけに。

以前は撮影用のテーブルウエアのレンタル会社に勤めていましたが、15年くらい前に、ある木工作家の展示会に行きそこで木工作品に魅せられてしまいました。オイルで仕上げる器を初めて手にした時に、こういう仕事をしてみたいと思ったんです。当時の仕事柄、器や雑貨への興味は人並み以上にありましたから、まずは趣味で木に向き合い、木工に取り組みはじめていました。それから将来のことを色々と考えて、ウッドターニングの道を選ぶためにすっぱりと会社を辞めてしまいました。妻には事後報告でした…叱られましたよ。(笑)

掌の中に包み込む器、インテリアや使う人を
選ばない暮らしに溶け込むモノを造りたい。

"勝手に脱サラ"後、職業訓練学校に通い木工の基礎を学び、そして現在まで独学中だと笑う遠藤さんですが、当初から造りたいモノのイメージはどんどん膨らんでいたそうです。「そもそも変わっていくもの…木であったり、鉄であったり経年変化していくものが好きでした。特に木のぬくもりは魅力的で憧れがあり、僕にとって一番相性の良い素材はやはり無垢の木です。一番初めにつくりたいと思ったものは普段の生活に溶け込む暮らしの器でした。木は歪んでいたり、節があったり…でもそこを活かしてひとつのモノとなる。そんな感覚を大切にしています。」

日々の暮らしに寄り添うような普段使いの器、それは存在を主張しすぎず、プロダクトとしての品質も保たれています。木の器だからこそそれぞれ表情やスタイルは違うけれど、きちんとスタッキングもできるという素晴らしい精度で、手にしてみれば感じることができる温かいぬくもりと懐かしいような感覚があります。

▲ひとつひとつ丁寧に時間をかけて削られてゆく。 ◀遠藤さんの温かい掌にほっこりと収まり、これから丁寧に仕上げられていく器。
▲材料はウォールナット、ブラックチェリー、山桜、ナラなど。

湘南に暮らし、ここから作品をおくりだすということ。作品のテーマはその時々にしっかりと見えてくる。

「ここ茅ヶ崎にはいろいろな作家さんが暮らしていて、活動をされています。湘南の持つ土地柄なのかガツガツせず、みなさん懐が深い!それぞれ自分のスタイルを持っていてお互いにリスペクトし合い、刺激を受け合う・・・そんなコミュニケーションがとても楽しく、作家仲間とは展示会もよく行っています。」

ご自身を"単なる木工作家"と言い、作品は"単なる木の器"だと語る遠藤さんのモノたちは茅ヶ崎北部の静かな場所にある工房から生み出されています。

「僕がこの場所で造るモノたちって、こんな顔をしていてなかなかあったかいヤツなんですけど、お一つどうでしょう?というような感覚で手にする方へ作品に込められたメッセージを届けられたら嬉しいです。」

近い将来は、湘南からトレンドを発信できるようなコンセプトショップを持ち、他の作家とのコラボレーションやギャラリーとして展開したいと語る遠藤さんでした。

▲湘南エリアの作家さんとのグループ展や常設展も年間を通じて開催されている。

住むヒトが優しい。そして世代を超えて、カッコイイ!と思える方がたくさん暮らしています。

INFORMATION

伊右衛門農園

遠藤マサヒロ

遠藤さんの丁寧な手仕事のぬくもりを感じる作品はオフィシャルホームページでチェック。
OFFICIAL HP
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